Input lag test:コントローラーの入力遅延をブラウザで確認

ボタンを押してから画面のキャラクターが動くまでに、わずかな遅れを感じることはありませんか。この input lag test は、コントローラーからブラウザに入力がどのくらいの間隔で届いているかを連続して記録し、平均の更新間隔、ばらつき、途切れの回数を数値で表示します。スティックを回し続けるだけで計測できるので、有線と Bluetooth の違い、USB ポートやドングルの違いを、同じ条件で比べられます。遅延の原因がコントローラーと接続にあるのか、それともテレビやゲームの処理にあるのかを切り分ける第一歩として使えます。アプリのインストールは不要で、ブラウザだけで完結します。

input lag test の画面で、コントローラーの入力の更新間隔と途切れの回数がグラフで表示されている様子

コントローラーを USB または Bluetooth で接続してから、いずれかのボタンを押してください

USB Bluetooth
認識されませんか?
  • Gamepad API への対応が最も安定している Google Chrome、Microsoft Edge、Brave、Opera のご利用をおすすめします。
  • このページを開いたあと、いずれかのボタンを押すかスティックを動かすと、ブラウザがゲームパッドを有効にします。
  • Firefox では、ボタンを一度押すまで接続済みのコントローラーがタブに公開されません。
  • macOS と iOS 16 以降では、システム設定の Bluetooth でコントローラーがペアリングされているか確認してください。
コントローラーから OS、ゲーム、ディスプレイまで、入力遅延が積み重なる段階を示した図

モーション、タッチパッド、バッテリー(PS4 / PS5)

WebHID モードは Sony の DualShock 4、DualSense、DualSense Edge に対応しています。

input lag test の手順

  1. ほかのアプリを閉じる: 動画の再生やダウンロード、ほかのゲームなど、パソコンに負荷をかけるアプリを終了します。ブラウザのほかのタブも、できるだけ閉じておくと結果が安定します。
  2. コントローラーを接続する: 比べたい接続方式でコントローラーをつなぎ、ボタンを一度押して認識させます。まずは USB ケーブルで有線接続した状態から測るのがおすすめです。
  3. 計測を開始してスティックを回す: 計測を始めたら、スティックを一定の速さで回し続けます。入力が常に変化している状態にすることで、更新が届くたびに記録できます。
  4. 平均とばらつきを確認する: 計測が終わると、更新間隔の平均、最小と最大、ばらつき、大きく間が空いた回数が表示されます。平均だけでなく、ばらつきと途切れの回数にも注目します。
  5. 接続方式を変えて比べる: Bluetooth、別の USB ポート、ワイヤレスアダプターなどに切り替え、同じ手順で測り直します。結果をレポートとしてコピーしておけば、並べて比べられます。

入力遅延の計測結果の読み方

ブラウザでの計測は画面の更新や OS の処理にも影響されるため、ハードウェアの仕様値とは一致しないことがあります。下の表は、同じ環境で比べるときの一般的な目安です。

計測項目良好注意対処を検討
平均の更新間隔8 ms 以下8 ms から 17 ms17 ms を超える
更新間隔のばらつき数 ms 以内に収まるときどき大きく揺れる常に大きく揺れる
大きく間が空いた回数ほぼ 0 回1 分間に数回頻繁に起きる
最大の更新間隔20 ms 未満20 ms から 50 ms50 ms を超える
有線と無線の差ほとんど差がない無線のほうが少し長い無線だけ途切れが多い

入力遅延とは何か

入力遅延とは、ボタンやスティックを操作してから、その結果が画面に表示されるまでの時間のことです。この時間は一つの部品だけで決まるのではなく、コントローラー、接続、OS、ゲームの処理、ディスプレイといった複数の段階の遅れが積み重なってできています。

コントローラーは、自分の状態を一定の間隔で読み取り、パソコンやゲーム機に送ります。受け取った側は OS とドライバーを通してゲームに入力を渡し、ゲームがそれを処理して次のフレームを描画します。最後にディスプレイが映像を表示して、ようやく操作の結果が目に見えるようになります。

格闘ゲームや音楽ゲーム、対戦シューターのように一瞬の反応が問われるジャンルでは、この遅れの合計が勝敗や判定に影響します。遅延を減らすには、どの段階に原因があるのかを知ることが大切です。

遅延は数ミリ秒の単位で積み重なるため、一つ一つの段階は小さくても、合計すると操作の重さとしてはっきり感じられることがあります。特に、普段と違うテレビやパソコンで遊んだときに違和感を覚えるのは、こうした段階のどこかが変わったためです。

この input lag test で測れる範囲

ブラウザで測れるのは、遅延の全体のうち、コントローラーからブラウザに入力が届くまでの部分です。W3C の Gamepad API は、コントローラーの状態が更新されるたびにタイムスタンプを記録しており、この input lag test はその間隔を連続して集計します。

更新間隔が短く、ばらつきが小さいほど、入力が細かく安定して届いていることを意味します。反対に、間隔が長い、あるいはときどき大きく空く場合は、操作してから入力が届くまでに余計な待ち時間が生じていることになります。

一方で、ゲームの処理やディスプレイの表示にかかる時間は、ブラウザからは測れません。この input lag test は、遅延のうちコントローラーと接続にかかわる部分を調べるための道具と考えてください。

更新間隔とポーリングレートの関係

コントローラーが一秒間に何回状態を送るかをポーリングレートと呼びます。125 Hz なら 8 ms ごと、250 Hz なら 4 ms ごと、1000 Hz なら 1 ms ごとに状態が送られます。ポーリングレートが高いほど、操作してから次の送信までの待ち時間が短くなります。

ただし、ブラウザはディスプレイの更新に合わせて入力を読み取ることが多いため、計測される間隔はポーリングレートそのものより長くなることがあります。60 Hz のディスプレイでは約 16.7 ms、144 Hz では約 6.9 ms ごとに読み取られるのが一般的です。

そのため、この計測の数値をハードウェアの仕様と直接比べるよりも、同じパソコン、同じブラウザで接続方式を変えて比べる使い方が向いています。ポーリングレートについて詳しく知りたい場合は、ポーリングレートテストのページも参考にしてください。

パソコンのブラウザでは、ディスプレイのリフレッシュレートを変えると計測される間隔も変わることがあります。144 Hz や 240 Hz のモニターを使っている場合は、OS の表示設定で実際にそのリフレッシュレートになっているかも確認しておきましょう。

有線と Bluetooth の違い

一般に、USB ケーブルでつないだ有線接続は、Bluetooth による無線接続よりも入力が安定して届きます。無線では、電波の状態によって送信のやり直しが起きたり、ほかの機器との通信と順番待ちになったりするため、更新間隔のばらつきや途切れが生じやすくなります。

input lag test で有線と無線の両方を測り、結果を比べてみてください。平均の間隔に大きな差がなくても、無線だけ大きく間が空く回数が多い場合は、電波の環境が原因である可能性が高くなります。

競技性の高いゲームで少しでも遅延を減らしたい場合は、有線接続を使うのがもっとも手軽で確実な方法です。無線を使う場合は、次に紹介する電波の環境の改善を試してみましょう。

無線の遅延を減らす工夫

Bluetooth は 2.4 GHz 帯の電波を使います。この帯域は Wi-Fi ルーター、電子レンジ、ワイヤレスマウスやキーボード、ワイヤレスヘッドセットなど、多くの機器と共有されています。これらが近くにあると電波が混み合い、入力の途切れが増えることがあります。

改善するには、コントローラーと受信側の距離を近づける、間に金属や人の体などの障害物を置かない、パソコンの裏側ではなく前面の USB ポートに受信機をつなぐ、といった方法が有効です。USB 延長ケーブルを使って受信機を手元に近づけるのも効果的です。

対策を一つ試すたびに input lag test を繰り返せば、どの対策に効果があったかを数値で確かめられます。

ワイヤレスヘッドセットとコントローラーを同時に Bluetooth でつないでいると、帯域を分け合うことになり、どちらか一方の通信が不安定になることがあります。ヘッドセットを有線にするか、専用の受信機を使うタイプに替えると改善する場合があります。

USB ポートとハブの影響

有線接続でも、つなぐポートによって結果が変わることがあります。USB ハブを経由すると、ほかの機器と帯域を共有するため、更新間隔がわずかに揺れることがあります。キーボード一体型のハブやモニターの USB ポートも同様です。

安定した結果を得たいときは、パソコン本体のポートに直接つなぐのが基本です。デスクトップパソコンなら、前面のポートよりも背面のマザーボードに直結したポートのほうが安定する場合があります。

ケーブルの品質も無視できません。長すぎるケーブルや、断線しかけているケーブルでは、接続が一瞬途切れることがあります。途切れの回数が多いときは、短く質のよいケーブルに替えて測り直してみてください。

ワイヤレスアダプターを使うコントローラーでは、アダプターを USB 3.0 のポートの隣に差すと、ポートから出るノイズの影響で通信が不安定になることがあると知られています。途切れが多いときは、差す位置を変えたり、延長ケーブルでアダプターを離したりして比べてみてください。

ディスプレイとゲームの遅延

コントローラーと接続の遅延が小さくても、ディスプレイ側で大きな遅れが生じることがあります。テレビは映像を見やすくするための処理を行っており、その分だけ表示が遅れます。多くのテレビには、この処理を省いて遅延を減らすゲームモードが用意されています。

ディスプレイのリフレッシュレートも関係します。60 Hz では一フレームが約 16.7 ms、120 Hz では約 8.3 ms なので、リフレッシュレートが高いほど、操作の結果が早く画面に反映されやすくなります。

ゲーム側の設定も見直す価値があります。垂直同期をオンにすると、映像のずれは防げますが遅延が増えることがあります。フレームレートを安定させる設定や、遅延を減らすモードが用意されているゲームもあるので、確認してみてください。

遅延の原因を切り分ける手順

遅延を感じたら、まずはこの input lag test でコントローラーと接続の状態を確認します。数値が良好なら、原因はディスプレイやゲームの処理にある可能性が高く、テレビのゲームモードやゲームの設定を見直すのが次の手順です。

数値が悪い場合は、有線と無線を比べ、ポートやケーブルを替え、電波の環境を整えるといった対策を一つずつ試します。それでも改善しない場合は、別のコントローラーで測ってみると、コントローラー本体の問題かどうかがわかります。

一度に複数の対策を試すと、どれが効いたのかわからなくなります。一つ変えるたびに計測し、結果を記録しておくのが確実です。

記録には、接続方式、使ったポート、受信機の位置、ブラウザ、ディスプレイのリフレッシュレートを書き添えておくと、あとから input lag test の結果を見返したときに条件の違いがすぐにわかります。

結果がばらつくときの注意点

ブラウザでの計測は、パソコンの負荷にも影響されます。ほかのアプリが CPU を多く使っていると、ブラウザが入力を読み取るタイミングが遅れ、更新間隔が長く見えることがあります。正確に測りたいときは、不要なアプリやタブを閉じておきましょう。

ノートパソコンでは、省電力モードによって CPU の性能が抑えられ、計測結果が不安定になることがあります。電源につないで、高パフォーマンスの設定にしてから測ると安定しやすくなります。

ブラウザのタブが裏に回っていると、ブラウザは処理を間引くことがあります。計測中はページを前面に表示したままにしてください。

計測の直前にコントローラーをつないだばかりの場合、最初の数秒は接続が安定せず、間隔が大きく揺れることがあります。接続してから少し操作したあとで計測を始めると、より実態に近い数値が得られます。

格闘ゲームや音楽ゲームで遅延を意識する

格闘ゲームでは、技の入力を受け付ける時間がごく短く設定されていることがあり、入力の遅れがコンボの成功率に影響します。音楽ゲームでは、判定のずれとして遅延がはっきり表れます。

こうしたジャンルでは、コントローラーと接続の遅延を最小にしたうえで、ゲーム内の判定調整の機能を使うのが一般的です。input lag test で接続の状態を確認してから判定を調整すれば、環境が変わったときにも再調整しやすくなります。

アーケードスティックを使う場合も、同じように計測できます。アケコンテストとあわせて使えば、入力の正確さと届く速さの両方を確認できます。

対応環境とプライバシー

このページは、Windows、macOS、Linux、Android の Chrome、Edge、Opera、Firefox と、Apple 製の端末の Safari で動きます。ブラウザによって入力の読み取り方が異なるため、比べるときは同じブラウザを使ってください。

計測はすべてブラウザの中で行われ、入力のデータがサーバーに送られることはありません。ページを閉じれば記録も消えます。結果を残したいときは、診断レポートをコピーして保存してください。

スマートフォンやタブレットでも同じように計測できますが、省電力の設定が有効だとブラウザの処理が抑えられることがあります。比べるときは、充電しながら同じ設定で測るようにしましょう。

公式ハードウェア仕様: MDN High-Resolution Gamepad.timestamp Spec

よくある質問

このテストで画面に表示されるまでの遅延も測れますか。

いいえ。ブラウザで測れるのは、コントローラーからブラウザに入力が届くまでの間隔です。ゲームの処理やディスプレイの表示にかかる時間は含まれません。

平均の更新間隔が 16 ms 前後になります。遅いのでしょうか。

60 Hz のディスプレイでは、ブラウザが約 16.7 ms ごとに入力を読み取ることが多いため、その前後の値になるのは自然です。比べるときは、同じ環境で接続方式などを変えて測ってください。

有線と Bluetooth で差がほとんどありません。

電波の環境がよければ、ブラウザでの計測では差が小さく出ることもあります。ばらつきや途切れの回数に差がないかも確認してみてください。

無線だと途切れの回数が多くなります。

2.4 GHz 帯の電波の混雑や、距離、障害物が原因として考えられます。受信機を近づける、Wi-Fi ルーターから離れる、有線で接続するといった対策を試してください。

テレビでゲームをすると遅延を感じます。

コントローラーの数値が良好なら、テレビの映像処理が原因の可能性があります。テレビの設定でゲームモードを有効にすると、遅延が減ることが多いです。

ブラウザによって結果が違うのはなぜですか。

ブラウザごとに入力の読み取り方や、画面の更新との関係が異なるためです。比較するときは、同じブラウザで計測してください。

結果が毎回少しずつ違います。

パソコンの負荷や電波の状態によって、多少の違いは出ます。何回か測って、平均やばらつきの傾向を見るのがおすすめです。

ポーリングレートを上げれば遅延は減りますか。

コントローラーから入力が届くまでの待ち時間は短くなります。ただし、遅延全体のうちディスプレイやゲームの処理が大きな割合を占めている場合は、体感の差は小さいこともあります。まずは input lag test で現在の接続の状態を確かめ、どこに改善の余地があるかを把握してから対策を選ぶのがおすすめです。

スマートフォンでも計測できますか。

はい。Android の Chrome や iPhone の Safari で、Bluetooth 接続したコントローラーの更新間隔を計測できます。パソコンと同様に、ほかのアプリを閉じてから測ると安定します。

計測データは保存や送信されますか。

データはブラウザの中だけで処理され、サーバーには送られません。結果を残したいときは、診断レポートをコピーして保存してください。

Sources

  1. W3C Gamepad Specification
  2. MDN Web Docs: Gamepad API
  3. MDN Web Docs: WebHID API
  4. PlayStation Support: DualSense controller on PC
  5. Xbox Support: Connect controller to PC
  6. Nintendo Support: Joy-Con troubleshooting